Pas-bumba

ブラジルに広く伝わるボイ文化を知りたい人間の学習発表会

アマゾンのボイブンバⅡ:基礎情報

前回触りの部分だけ紹介したので、今回は年間の流れと構成の頭の部分を紹介してみます。

 

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ウシさんもコロナ仕様。ステイホーム。

 

 

 

毎年6月末なので、今年も50日を切っております。こんなご時世ですが、今のところは実施するそうですよ!

今年のテーマは青カプリショーゾが「地球〜私達の身体 私達の精神〜」、赤ガランチード「我々は森に生きる(直訳:我々は森の民)」。

直近10年はちょうど5回ずつ勝敗が分かれているので今年も読めません…!!

ちなみに私は民族土着のテーマで勝負に出ることが多い青チームが好きです。特に2013年のものが好きなので、画像だけ貼らせてください。

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まず年間の流れを簡単に書き起こすと…

(毎年時期がかなり前後するので今年のをベースに若干調整加えています)


11月 テーマ発表

大体10月末〜11月にテーマ公開

12月 各チーム新曲デモ公開

この中からCDに収録する曲が決まる。歌詞や編曲が変わったりも。

1月 CDのプレイリスト公開

春に発売するCDの曲目を発表。

3月 表題曲数曲の振り付け投票

観客にも踊りやすいように、数曲2パターンの振り付けを用意して、どちらがいいか投票で決める。

4月 テーマCD発売&振り付け公開

表題曲以外の振り付けも公開。CD収録曲のほぼ全てに振りがつく

5月〜6月 

もともとほぼ毎日練習があるが、この頃から公開練習が増えてくる

6月末 本番


こんな感じになります。

 

特に書いてないですが、ちょいちょい外部のイベントに出演したり、曲の投票など重要場面では一般参加の公開会議を開いたりしています。

リークが多いので、12月時点で一部の振り付けが出てたり、ファングッズ(Tシャツとか)のデザインが公開前に分かったりってことも笑

 

 

 

1年をかけて用意した3日間のセトリは毎日違うもので、その年の楽曲以外も演じます。そして採点項目のどこにアプローチするかを曲ごとに考えて構成されています。


昔の勝負曲を別の形で使うことも。

例えばこの曲↓

これは2015年の1日目の1曲目。つまり掴みの曲目です。観客ももちろん歌えます。

 

これは2016年の1日目。ソロで点数を稼ぐ要職ダンサーさんのパフォーマンス楽曲になっていますね。

 

このようにしばしば既存曲が登場します。

この曲は2015年のAmazônia,nas Cores do Brasilという曲で、歴代の楽曲の中でもトップレベルのファン人気を誇るもの!

 

 

で、この

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迫力のあるセット(山車)や、

 

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大変作り込まれた衣装に、

 

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とんでもない数のダンサーさん。(全部人ですよ!)

 

これらが1チーム2時間半もノンストップで出てくるのだから見どころ満載ですよね。

山車は大体3〜4つ、衣装は重いものだと80kg(十二単4つぶん?!)、演者は1500〜3000人ほど出てきます。

 

 

 

一体全体どこからそんなお金や人が湧いてくるのでしょう?

お金はグループとしての公演や外部のイベントなどからの収入や州からの補助金にも頼りますが、基本は参加者の自費です!自分の衣装は自分で払います。

ダンサーは採点に関わる要職ダンサーは細かい基準が設けられますが、一般のダンサーは割と広く受け入れます。

サークルのOGさんは日本人にして参加したとか…!世界は狭いのか広いのかわかりませんね、、

 

 

さて、お待ちかねの採点基準と細かい説明は次の記事で書きます。

これまでで一番画像や動画が出てくるので、要チェックです!