その他地域のボイ
北部のボイ紹介してきました。
大丈夫ですか?飽きてないですか?
今回も今回とてボイです!ブラジルは広いですね。これで最後にします。
最後に取り上げるのはロンドニアのボイ・ブンバ、マットグロッソのボイ・ア・セラ、エスピリトサントのボイ・ピンタジーニョの3つです。
南部にも勿論見られますが、ここでは取り上げません。(あとで記事にするかも…?)
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ボイ・ブンバ
ん?ボイ・ブンバって散々解説されてこなかった?と思っちゃいますよね。ロンドニアのボイはアマゾンから影響を受けているので、名前もそのままボイ・ブンバです。
アマゾン程の規模ではないですが、非常によく似ています。ロンドニアでは州のカーニバルにボイ以外も出演します。もともと学校の校庭で行われていたところから、州のカレンダーに載るぐらいまで規模が大きくなりました。
採点項目に出てくる人物も登場するものの、アマゾンほど形式化されておらず、動画を見れば分かるように一斉に出てきます。東京で阿波踊りのイベントやるような感じです。
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ボイ・ア・セラ
人々の間に深く定着している訳ではないものの、活動している団体がしっかり3つあります。うち1つは2017年に結成され、65人のメンバーがいる新しいグループなんです!
この一帯はサトウキビの栽培が盛んですが、ヨーロッパからその栽培が伝わってきたときに一緒に始まったとされます。なので、だいたい製糖工場のある地域で盛り上がりを見せてきました。
ヴィオラ、ガンザ(ブラジルのシェイカー)が主に演奏に使用されますが、パーカスだけでも踊ったりします。牛の回復のお話を伝える歌を歌うボイの性格はそのままに、州で有名なクルルという音楽の影響も受けて独自の発展を遂げています。
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ボイ・ピンタジーニョ
ヨーロッパから様々な移民を積極的に受け入れてきたこともあり、すごく多様性に富む州です。州のムキというところが舞台に。
毎年2月に4〜5日間行われます。住民や観光客合わせて15,000人以上魅了している、そこそこの規模のお祭りなんですよ!
2020年のスケジュール。出演団体多!フェスのタイテみたいですね。
約20のグループが集まり、大人のグループから子供まで。女性だけのグループもあるんだとか。大きいところだと150〜200人ほど。
最も古いグループで70年ほど活動しています。
ここまであちこちのボイを説明してみました。
ヨーロッパ(主にポルトガル)から輸入されてきた宗教文化とブラジル古来の伝承が結びついているのがアウトプットの幅広さに繋がっていますよね。
バイーアの様に宗教色がかなり強くなったり、マラニャンのように先住民文化に忠実な表現をしたり。
アマゾンでは競演、観光客向けのイベントとしてかなり力を見せています。外国から来た人でもブラジルの先住民文化に触れられるように、会場の外では民族衣装やアクセサリーを販売したり、周辺で釣れる魚をかき集めて提供したりします。
ボイ・ブンバを大きく成長させることで、アマゾン外から向けられた関心をブラジル先住民への敬意に向けるようにしています。
実際、現地に出向いたことのない私がアマゾンから入って各地のボイに興味を持っているので、もっと評価されてほしいなと。(個人の願望なので薄い色にしてみた。)
さて、言うなればここまで推しの紹介をしてきた状態です。
オタクを拗らせたことのある人間ならわかると思うんですけど、世界には推しと私が全てですよね。論理の飛躍。急に何があった。
という訳で、次の記事からは私の考察(推しの解釈を語るのは大事)と私のお話(推しに出会うまでを語るのがオタクの挨拶)を書きます!